覚せい剤使用、またまた逆転無罪

覚せい剤を使用した罪で有罪判決を受けた男性の控訴審で、大阪高等裁判所は警察の捜査が違法だったと判断し、無罪を言い渡した。一審の判決によると、大阪市の男性(49)は、覚せい剤を使用した罪でことし3月に懲役2年10ヵ月の有罪判決を受けた。男性は逮捕された際、警察官から職務質問を受け、尿の提出を求められたが、令状がないことを理由に自宅マンションに戻りました。男性の尿からは覚せい剤の成分が検出されましたが、警察官が令状が出るまで1時間半にわたって部屋のドアを閉められないようにした事が違法な捜査だとして控訴。大阪高裁の和田真裁判長は「男性のプライバシーが大きく侵害された。違法の程度は重大で、今後、同様の捜査を抑制するためにも認められない」として無罪を言い渡した。今後過去にある書籍「司法の限界」や「覚せい剤逮捕で16回不起訴にした男の実話とその弁護士」のような内容が現実化してゆくのだろうか。

2018年09月01日