覚せい剤ドットコム /福井県警、家宅捜索令状など紛失

福井県警は7日、薬物事件とみて福井市内で先月28日に任意聴取した男が乗用車で逃走し、その際に捜査対象者の氏名や罪名が書かれた家宅捜索の令状など計12通を紛失したことを明らかにした。令状は発見されておらず、捜査関連の個人情報が漏れている恐れがある。県警は男が令状を持ち去った可能性。男は同市灯明寺3、自動車整備工、寺島貴志容疑者(45)で、市内で任意聴取を受けていた際に逃走したが、今月6日にJR福井駅近くで発見。車で逃げる際に捜査員を転倒させてけがをさせたとして、公務執行妨害容疑などで逮捕。一方、紛失したのは、関係先を捜索して証拠品を押収するために必要な捜索差し押さえ許可状など計12通。許可状には、覚せい剤取締法違反容疑で寺島容疑者の自宅兼工場など6カ所を捜索するため、氏名や住所、発行した裁判官の名前などが記されていた。令状の執行前に任意聴取していた寺島容疑者が逃走し、混乱のさなか捜査員がファイルに挟んでいた12通を紛失したという。県警は福井地裁で令状を再発行してもらい、寺島容疑者宅を捜索。

②3税関の監視艇、合同洋上訓練

長崎税関は、門司、沖縄地区の両税関と合同で、監視艇による洋上での密輸取り締まり訓練を初めて実施した。3税関の管轄する南西諸島や九州西方海域で、覚せい剤や金塊の密輸事件の摘発が相次いでいることを受け、取り締まり能力を強化。訓練には3税関の職員約45人が参加し、外国船が覚せい剤の密輸を図っていると想定して実施した。監視艇が追尾する中、外国船が海中に投棄した覚せい剤入りの箱を不審な漁船が回収し逃走。3税関の監視艇が連携しながら漁船を追い詰め、停船。10月に長崎税関鹿児島税関支署に配備されたばかりの大型監視艇「なんせい」も参加し、指揮を執った。長崎税関の迫田健児統括監視官は「実戦に即して連携の取り方を確認できた」と話す。 

2018年12月08日